赤ちゃんに湿疹が出来たのをみて、乳児湿疹かもということはわかっても何が原因なのか・どんなケアをしてあげればいいのかがわからずに悩むママが多いようです。

痒そう、痛そう、寝苦しそう・・・なんとかしてあげたいですよね。

実は私の長男もひどい乳児湿疹・乳児脂漏性湿疹が首から頭の先まで出てしまい、すごく心配した時期がありました。

もちろん、病院へすぐに連れて行ってあげればすぐに解決するのはわかっていましたが「この程度で病院へ来て」とか思われたらどうしよう。まだ赤ちゃんなのに薬を使うのには抵抗がある・・・といった余計な考えが頭をぐるぐる・・・。初めての子どもだったので余計に慎重になっていたんですね。

結局は病院へ行き、乳児湿疹について正しい知識とケア方法を教わったため今では「コレは様子見でOK」「コレは・・・アカンやつ!病院予約!」と余裕を持って対処できるようになりました。

私は医者ではありませんので全てが正しい情報とは限りません。

ですが、乳児湿疹が出来て戸惑っている初ママ・パパの不安を少しでも軽くすることが出来たらと思い、私がお医者様から聞いた情報や我が子における乳児湿疹の状態・ケア方法をまとめました。

乳児湿疹の原因は年齢(月齢)によって変わってきます

一言に乳児湿疹と言っても、その原因は年齢(月齢)によっても変わってきます。

まずはその年齢における代表的な乳児湿疹の種類と原因をご紹介します。

新生児〜3か月

生まれてから3か月くらいまではママの胎内にいた時にもらっていたホルモンの影響で皮脂の分泌が活発になっています。そのせいで、毛穴が詰まったりして肌環境が悪くなるために乳児湿疹が発生します。

この時期によく見られる乳児湿疹として新生児ニキビと乳児脂漏性湿疹が挙げられますが、3ヶ月、4か月を過ぎた辺りからホルモンの影響が薄れてくるので、次第に治ってくることが多いのも特徴です。

新生児ニキビ

大人のニキビと同じように赤いぷつぷつが特徴の新生児ニキビ。はじめは数個のニキビでも顔や頭皮にまで広がることがあります。きちんとケアしないと膿んで白くなってしまうことも。

乳児脂漏性湿疹

湿疹と名前が付いていますが、見た目は黄色いかさぶたのようなもの。顔や耳から頭皮にかけて見られることが多く、まれに肩や手にも現れます。

基本的にはカサカサしているのですが、触りすぎるとジュクジュクになってきて黄汁が出てしまうこともあります。

4か月〜6か月

この頃の赤ちゃんはコロコロ寝返りをうったり、離乳食が始まったりと寝てばかりだった赤ちゃんが目まぐるしく成長するときです。この時期にも代表的な乳児湿疹があります。

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎、と書くと大げさに聞こえますがわかりやすく例えると「よだれかぶれ」などです。離乳食が始まるとよだれも増えてきて口まわりや手などによだれが常に付いていることが多くなります。

すると、唾液に含まれる酵素や菌などで荒れてしまうんですね。もちろん、離乳食が付いて痒くなって湿疹が起こることも考えられます。

また、寝返りやずりばいを始めると寝具や床などとの摩擦で皮膚にダメージを受けて肘や膝が赤くなったりすることもあります。

食物アレルギー

離乳食を始めると気になるのが食物アレルギーですよね。

特定の素材を食べた後に体に毎回湿疹ができるなら食物アレルギーの可能性が高いと思われます。なんかポツポツできているなぁ位なら定期検診や予防接種の時に相談すればいいと思いますが、明らかに体中に広がっている場合はすぐに病院へ連れて行ってあげてください。

ただし、口まわりにできるのは単なるかぶれ(接触性皮膚炎)の可能性が高いです。赤ちゃんは皮膚が薄く弱いですから、初めて接触する食材などにすぐに反応してしまいます。私達だって食事中にずっと、とろろを口の周りに付けていると痒かったり荒れますよね?それと同じです。

7か月〜

はいはいからつかまり立ちと、かなり行動範囲が広がってくる時期です。

6ヶ月ごろと同じく、様々なモノに触れる機会が多くなりますので接触性皮膚炎も増えてきますし、食べられるものもバリエーション豊かになってくるにつれ、食物アレルギーの可能性も高くなります。

今までは行動や口に入れるものがある程度制限されていたため、原因の特定が比較的簡単だったのが動きまわる・食べまくる時期になってくると何が乳児湿疹の原因かわからなくなることが多いようです。

この頃になれば定期的に予防接種に行くためかかりつけの小児科が見つかっていると思いますので、気になることがあれば相談しにいってもよいでしょう。

しかし「何をした後に」「何を食べた後に」湿疹が出たのかをしっかり観察しておくほうが診察もスムーズですし、もしかしたらそもそも病院に行かなくても良いようなことかもしれません。

日々の育児・家事に追われて大変かもしれませんが、皮膚トラブルが多いのなら赤ちゃんの状態をこまめに控えておくことをおすすめします。

1歳になる頃には肌もだいぶ強くなってきますが、あせも・乾燥性湿疹・接触性皮膚炎・アトピー・食物アレルギーといったことにはまだまだ付き合っていかなければなりませんので気を抜かないようにしましょう!

乳児湿疹の種類によってケア方法が違うんです

赤ちゃんに出る湿疹は「乳児湿疹」とひとまとめにされがちですが、実はそれぞれにケア方法が異なります。

ここでは代表的な乳児湿疹の種類におけるケア方法をご紹介します。

新生児ニキビ

新生児ニキビは3、4ヶ月頃を過ぎると落ち着いてくることが多いとは言え、日々のケアが大切です。大人のようなニキビ専用の薬を使う必要はないですが、「清潔にする」「保湿する」と気をつけなければいけないことは同じです。

こすって黄汁や血が出てしまうようなら病院へ相談しにいきましょう。

乳児脂漏性湿疹

新生児ニキビのケアと同じく清潔にして保湿を行うのが基本的なケアとなります。ちょっと引っ張れば剥がれそうなので、取ってしまいたくなりますが絶対に取ってはいけません。自然に落ちるのを待ちましょう。

基本的には放っておけばいつの間にか取れていることが多いのですが、目の周りにできて開けづらそうになっていたり、耳の中までびっしり出来てしまっている場合は病院へ行くことをおすすめします。

乾燥性湿疹

乾燥性湿疹はその名のごとく乾燥が原因となるので保湿を欠かさず行うことが大切です。最低でも朝晩2回は行いましょう。症状が収まらなかったりひどくなると病院へ。保湿剤+弱いステロイド剤が処方されることが多いようです。

アトピー性皮膚炎

乳児の場合ほとんどのの場合、乳児湿疹としてまとめられることが多いようです。アトピー性皮膚炎に掛かってしまったら保湿では不十分で薬での治療になります。

アトピー性皮膚炎と聞くと治らないイメージですが、1歳までのアトピー性皮膚炎は比較的治りやすいそうなので早めにかかりつけの小児科に相談するとよいでしょう。

食物アレルギー

食物アレルギーのケアはまず原因となるモノを特定すること。そして、それを避けることになります。

もし、日々の食事の中で「コレ食べた後にだけ、湿疹が増える気がするなぁ・・・」と思ったらこまめに控えておきましょう。今度の診察・治療がスムーズに進み赤ちゃんへの負担も最小限に抑えることができます。

と言っても、乳児湿疹のケアの基本は「清潔」と「保湿」

アトピーとアレルギー以外の、代表的な乳児湿疹は「清潔」と「保湿」を毎日行っていればそれだけでよくなったり予防になったりすることが多いです。

そこで、乳児湿疹を予防するために正しい入浴の仕方と保湿のポイントをご紹介します。

毎日欠かさず行っていれば大半は悪化せずに治るため、根気よくケアしてあげましょう!

お風呂での洗い方

準備:使う石鹸

まず、使用する石鹸は他の部分で荒れたりしていなければ現在使っているもので大丈夫です。

私の家では牛乳石鹸を愛用しています。

とはいっても、低刺激で無添加の石鹸の方がいいのは確かなので用意ができるのであればそれがベストでしょう。

まずはお湯でふやかす

石鹸をつける前にガーゼで洗う箇所を濡らすと思うのですが、ガーゼをゆるく絞って多めのお湯を含ませたガーゼで黄色いかさぶたなどがある箇所に水分を含ませるように軽くあててください

こうすることで、患部を柔らかくし石鹸で洗い流しやすくなります。

ただし顔と頭と一緒に濡らしてしまうと、顔を洗っているときに頭が濡れた状態だと寒くて風邪を引いてしまう原因にもなりますので部位ごとにちょっとずつ濡らすのがよいでしょう。

部位別洗い方:ポイントは泡

お湯を含ませてある程度柔らかくなったら石鹸で洗っていきます。

ここが、乳児湿疹の洗い方の最大のポイントとなります。

それはたっぷりの泡で優しく洗うことなんです。

片手間でコシュコシュっとたてた泡ではなく、泡立器や泡立てネットで作ったフワッフワの泡が理想になります。

作った泡は洗面器などにためておくと洗うのがスムーズでオススメですよ。

顔の洗い方

まず、ゆるく絞ったガーゼを黄色いかさぶたなどがある箇所に水分を含ませるように軽くあててます。こうすることで柔らかくし石鹸で洗い流しやすくなります。

次に、泡を指に取り円を描くようにクルクルと優しく洗います

強くこすらず、指の腹で撫でるように洗ってあげてください。

顔全体をいっきに洗ってしまうと泡が消えてしまうので、私は「右頬→左頬→おでこ」の順番で洗っています。

泡を流すときはお湯を含んだガーゼで押したり、優しく拭くように流してあげましょう。強く拭いてしまうと無理な力が掛かってしまい黄色いかさぶたが剥がれたりするので注意してください。

耳の洗い方

耳は顔を濡らすときに一緒に濡らしておくと◯。

耳の中に入ってしまわないように気をつけて泡で耳の後ろ・横・耳たぶを優しく洗います

こちらも同じく強くこすらないようにしましょう。

流すときはガーゼを使い耳をちょっとずつ挟むようにするとやりやすいですよ。

頭の洗い方

たっぷりお湯を含んだガーゼで頭全体を濡らします。(首の後ろも忘れずに!)

こちらも同じく泡で洗っていくのですが頭にできる脂漏性湿疹は顔よりも分厚いことがあるので指の腹でしっかり洗いましょう

ただし、無理に剥がすようなことはしちゃだめですよ〜。

生え際やもみあげ、えりあしなど洗い残しがないようにしてください。

最後に頭を流し終えた後には、固く絞ったガーゼで拭いて風邪を引かないようにしてあげましょう。

保湿のポイント

毎日キレイに洗っているだけではケアとして完璧ではないので安心しないでください。

保湿すること!これが大きなポイントです。

保湿は赤ちゃんの肌バリアを高めるために重要な要素なんです。

保湿を行うタイミングはお風呂の直後と寝起きの2回は最低限やっておきたいところ。

お風呂から上がったら水分がドンドン皮膚から抜けてしまうので、出来る限り早めに拭き上げて保湿をしてあげましょう。

寝起きの場合は汗をかいていることがあるので、できれば固く絞ったタオルで拭いてから保湿してあげるのが理想です。(ただし、私は忙しいとそのまま塗ってしまうこともアリ)

たくさん塗ると効果的というわけではないので、使う量などは保湿剤の説明通りに行いましょう。

乳児から保湿を続けていればアトピー性皮膚炎が予防できる!?

国立成育医療研究センターの臨床研究によると、新生児期から保湿剤を使っているとアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下したと判明したそうです。さらに、乳児期のアトピー性皮膚炎は食物アレルギーなどのアレルギー疾患の発症誘因となることが示唆されたとのことで・・・

読んでいるとなんのこっちゃ?となりましたので簡単に説明すると

  • 乳児期にアトピー性皮膚炎を発症した子どもは食物アレルギーなどの他のアレルギー疾患を発症するリスクが非常に高い
  • 新生児期からの保湿剤を使うことによりアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下することが分かった
  • 保湿剤は皮膚乾燥を防ぎアトピー性皮膚炎の発症を防ぐことができるということがわかったが、一度アトピー性皮膚炎になると保湿剤では治らない
  • 生後6ヶ月間保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎の発症率が低下する

つまり、キレイに洗ってしっかり保湿すれば乳児湿疹によいだけでなく、将来アトピーになるリスクも減らせるということなんですね。

一度アトピーになってしまうと保湿剤では役不足で、ステロイドなどの薬を使って「治療」しなければいけなくなります。

そうなる前に保湿剤でしっかり「予防」してあげたいですね。

乳児湿疹のケア・予防におすすめの保湿剤

保湿保湿って、じゃあ乳児湿疹にはどんな保湿剤がおすすめなの?となりますよね。

結論から言ってしまえば、赤ちゃんに使える保湿剤なら何でもOKです。

赤ちゃん用は「無着色」「無香料」「低刺激」「パラベン0」というように口に入っても問題のない素材でできているものがほとんどになります。

あえていうならベタベタするものはおすすめしません。と、いうのも、いくら赤ちゃんに無害なものとはいえ、顔に塗ってすぐに手でこすって舐めているのを見るとあまり良い気はしませんよね。

特にワセリンなどはベタベタテカテカの代表です。病院で処方されたのならまだしも、わざわざ薬局や赤ちゃん用品店で購入するのはやめておいたほうがよいでしょう。

私は「アロベビー ミルクローション」「ママ&キッズ ベビーミルキーローション」「カレンドラ ベビーミルクローション」などを試しましたが、一番良かったのは「ファムズベビー」です。

公式サイトには「保湿バリア」とか「母子手帳副読本に協賛」とか「ビフォアケアー型の新しい保湿剤」とか書かれていますが何よりも気に入ったのは全くベタつかないこと!!他にはないムースタイプでスーッと肌に馴染む使い心地に慣れてしまうと他の保湿剤が使えなくなるほどです。

これなら塗ってすぐに手を舐めようが何しようが安心なので、赤ちゃんにもいいですし、私の心配事も減るので一石二鳥でした。

全く湿疹が出ない赤ちゃんなんていないから安心してください

乳児湿疹はほぼすべての赤ちゃんがかかると言われていますので「ちょっと湿疹が出来た・・・どうしよう・・・」と焦らなくても大丈夫です!

ただでさえ皮膚が薄くて弱い赤ちゃんの肌に対して、成長するにつれ様々な新しいモノが触れ続けることになります。そりゃあ、多少なり肌環境が荒れるのは仕方がないことです。

ちっちゃな赤いぷつぷつに、いちいち過剰な心配をしていてはこれからの長い子育てに身が持ちません。明らかに今までとは違う症状、長すぎる症状の時のみ本気で処置を考えましょう。

いくら赤ちゃんが弱いとはいえ、過保護になりすぎるのも問題ですよ〜。

ご参考までに、ウチの病院へ行く判断基準です

とはいえ、病院へ行く基準がわからない!とお悩みの方も多いようなので、私が実際に診察を受けて下記の症状があれば受診してくださいね、とアドバイスされた内容をまとめてみました。

  • あまりにも痒そう・痛そうで寝付きにくい、母乳やミルクを飲まない
  • ジュクジュクと膿んできた
  • 引っ掻いて傷がひどくなってきた
  • 耳の中、鼻の中までひどく広がっている

膿が出てきてしまうと他の部分にまで広がってしまい治りが遅くなってしまいます。
後頭部・首の後ろ、耳などはこすれることが多い箇所なので知らずのうちにひどくなりがちです。

また、耳の中にまで広がっている場合ジュクジュクした汁が奥へいってしまうと中耳炎などになってしまう可能性もありますのでチェックしておきましょう。

なお、小児科か皮膚科か迷うと思うのですが月齢が低い場合は小児科へ行くことをおすすめします。

確かに皮膚科は皮膚病のエキスパートですが、月齢が低い赤ちゃんに対する知識に関しては病院によって差があります。かかりつけの病院を探せるという面でもメリットがありますのでまずは小児科を探してみてください。

将来における肌トラブルのリスクを減らせるチャンスは今だけ

乳幼児はまだ皮膚が薄くて弱いため湿疹や肌トラブルが起きやすいということはもうわかって頂けたかと思います。そして
先ほど書いた国立成育医療研究センターの発表にもあるように、乳幼児から保湿を欠かさずに行っているとアトピー性皮膚炎が防げるという事実。

出来るだけ早い時期から適切に保湿を行うことによって、乳児湿疹だけでなく大きくなってからの肌トラブルの予防に繋がるとなると、保湿ケアをやらない理由はないですよね。

副作用のある薬をずっと使い続けるわけでもないですし、保湿は大人になってからもずっと必要なことです。

まだ幼いこの子を守れるのは私だけ。 日々の忙しい育児の中ですが、ちょっとだけ手をかけて洗ってあげて、保湿をするだけでこの子の将来の不安を一つでも取り除けるなら。

大きくなった時に、スベスベお肌なのは私のおかげなんだからねーと、笑いながら話せたら。

そんな妄想をしていると、とっても幸せな気持ちになりませんか?

ぜひ、単なる乳児湿疹のケアだけじゃなく、将来に繋がる正しいスキンケアの習慣をお子様と一緒に始めましょう